カンキツ類の菌類による病気に ICボルドー

ICボルドーとは

 

ボルドー液

ボルドー液(Bordeaux mixture)は,硫酸銅と水酸化カルシウムの混合物で,

殺菌剤として,19世紀の後半にワインの原料となるブドウの産地で著名な

フランスのボルドー地方で開発されました。

 

硫酸銅の銅イオンによる,カンキツ黒点病などの糸状菌や細菌に対する殺菌効果だけでなく,

銅イオンが水酸化カルシウムによって固定されることにより,

薬効が長期間持続し,病原菌の侵入をも防ぐ効果もあります。

しかも,耐性菌が生じないといった利点があります。

 

ですので,

世界中のブドウ園のほか,その他の果樹園で使用されています。

 

とはいっても,どれだけ良いものでも欠点は必ずといってよいほどあるもので,

硫酸銅が,魚や甲殻類,藻類など水生生物に対して毒性を示すため,使用を禁止されている地域もあります。

雨季に表流水が川に流れ込むような園地などでは,注意をするべきです。

 

噴霧器などの容器を洗う際に,洗浄水を川に流すのは当然,厳禁ですね。

これは,ボルドー液のみでなく,ほかの化学農薬も同じことです。

 

ボルドー液は,こうした薬害を防ぐためにも,石灰硫黄合剤やマシン油乳剤などとの混用は禁止されています。

 

 

 

ICボルドー

ボルドー液を使いやすく改良したものに,

JAS法による有機農産物にも使用でき,環境にやさしいとされる I C ボルドー があります。

ペースト状ボルドー液です。

ホームセンターでもよく見かける Zボルドー は,硫酸銅と硫酸亜鉛が主に含まれ,

厳密にはボルドー液ではないようです。

Zは,亜鉛(元素記号:Zn:;英語でZinc)の頭文字のことだと思います。

 

I C ボルドーに は,3種類ありますが,

カンキツ用では,I C ボルドー66D ICボルドー412 があります。

これらは,ネット上以外の色々な店舗を探しましたが,見かけたことがない商品です。

 

 

i c ボルドー 66D
 (5kg入のみあります)
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以下に記すのは,カンキツ類に関してのみになります。

 

ICボルドー66D

子嚢菌類によるカンキツ黒点病や幹腐病(みきぐされびょう),瘡痂病(そうかびょう),

細菌によるカンキツ潰瘍病(かいようびょう)に効果があるほか,

ナメクジやカタツムリまで防除でき,樹幹に緑色のコケがつかなくなるそうで,

樹皮での光合成を阻害するものを寄せつけないことで,

大切な木を健全に保つことができると考えられます。

ただし,枯れ枝が発生しないように,適切な剪定を心がけることが必要条件ですね。

 

なお,ICボルドー66Dは,カンキツ類の樹脂病にも効果が期待できる場合も皆無ではないと思います。

カンキツ樹脂病 に関する詳細は ⇒ こちらのページ

 

ICボルドー412

適用が記載されているのは,現時点で,カンキツ黒点病とカンキツ潰瘍病のみです。

カンキツ黒点病 に関する詳細は ⇒ こちらのページ

 

 

 

ICボルドーの入手にあたっての注意点

 

ICボルドーという商品は,鉱物の粉を水と混合したようなペースト状のものが,

袋の中に入っています。

ですので,

袋をはさみで開封した後は,別の容器に密封して保管する必要があります。

冬季には,凍ると変質するということですので,

屋内など凍結しない場所に保管する必要があります。

 

容器はどのようなものが良いかというと,

アルカリ性のものを保管する場合は,ポリエチレン製の丈夫な容器が良いと思います。

容器の口は,粉が沈殿して塊になっていたりすると,口が小さい場合に袋から移し替えにくいですので,

ペットボトルでは,漏斗(ジョウゴ)を使っても安定が悪く大変です。

また,漏斗も,径が小さいと塊がつまって入りにくいこともあります。

ですので,

容器を移し替える際は,よく撹拌してから移すとより良いです。

ICボルドーの容量は,5kgの場合,5リットル以下の容器に入る量です。

実際は,水より比重が大きいですので,4リットルを少し超えるくらいの量になります。

4リットル容器でも少し余裕があれば,すべて入る場合もあります。

 

水で希釈する際は,よく撹拌してから別の希釈容器に移しますので,

手で持って上下に撹拌しやすい容器が良いですね。

 

例えば ⇒ こちらのポリ容器

このようなポリ容器でしたら,ジョウゴを使わずに袋から直接移し替えることができます。

中蓋がついていますので漏れる心配もありません。

あと,希釈するときには,分取するためのスポイトがあるといいです。

粘性のある液体なので,吸い上げにくいですが,

蛇腹のところを引き上げれば吸い上げることができます。

例えば ⇒ こちらのスポイト

 

ICボルドーは,噴霧器で散布するにしても,微粒子なので

ノズルが目詰まりを起こして途中で散布できなくなるということもないということです。

アルカリの強い農薬ですので,噴霧器を探す際に,

石灰硫黄合剤を使用できるタイプが良いですね。

例えば ⇒ こちらの噴霧器

2018/08/31

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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