カンキツ黒点病とは

カンキツ黒点病

 

カンキツ黒点病の原因菌

カンキツ黒点病は,その名のとおり黒い点々に覆われてしまう病気です。

この病気の原因となるのが,

Diaporthe citri (ダイアポーテ・シトライ)という子嚢菌類で,カンキツ類(Citrus)を侵します。

 

子嚢菌って何?

子嚢菌類は,どのような菌かというと,

カビのほか,一部のキノコを形成する種類を含みます。

いづれも,菌糸を生じるので糸状菌(しじょうきん)とも呼ばれます。

その中でも,

Diaporthe 属は,フンタマカビ綱ディアポルテ目ディアポルテ科に属します。

つまり,カビの形態を示す菌類です。

また,樹脂病(じゅしびょう)や,収穫果実の軸腐病(じくくされびょう)の病原菌でもあります。

樹脂病について詳しくは ⇒ こちらのページ

 

melanose
カンキツ黒点病

 

温州ミカンの果実の表面にヤノネカイガラムシ(Unaspis yanonensis)が寄生しても黒色の点々を生じますが,

ヤノネカイガラムシは,小さい楕円ないし流線型をした形をしているので区別がつきます。

 

 

カンキツ黒点病はどんな症状なのか

 

カンキツ類の枝の末端部が腐敗して枯れてしまったり,

果実の果皮にも感染したりします。

 

 

カンキツ黒点病による被害
カンキツ黒点病によって葉の落ちた枝

 

 

極早生温州ミカンの果皮に感染したカンキツ黒点病(8/19撮影)

 

果実においては,上の写真を見てのとおり,表面には黒色のカビといえる突出部が点々と分布し,

触るとざらざら感があります。

 

 

カンキツ黒点病の防除および農薬

 

カンキツ黒点病は,樹齢14年をこえる成木に多くみられます。

 

葉が生い茂って日陰になり,光合成ができなくなると枝が枯れてしまいます。

また,カイガラムシが原因で,すす病に侵された枝葉においても観察されることもあります。

そのような場所にカンキツ黒点病がよくみられます。

 

気温が低くても,長い期間ジメジメした日が続くなら,

そのような場所を,カンキツ黒点病菌は好みます。

ジメジメして気温が高いと胞子が発芽しやすくなりますので,

気温25℃を超える梅雨時期が,この菌にとって好適な環境になり得ます。

 

当然,陽があたらないところは,蒸発,乾燥が遅くなりますので,

雨が降れば,枝葉が濡れたままの時間が長くなります。

それでは,カンキツ黒点病菌にとって好適な繁殖場所をつくってしまいますので,

木漏れ日が入り,風通しの良い環境をつくってあげるために,

定期的に適度な剪定を心がけておく必要があるでしょう。

 

当然,剪定枝は,病原体の温床ですので,

落としたまま放置せずに,適切に処分したいものです。

というのも,

雨が降ると,胞子が子嚢から解放されて飛散してしまい,

感染源になってしまう可能性があるからです。

 

カンキツ類の木は,寒さに弱い品種が多く,

近年,干ばつが長期間続きかなりのストレスを受けています。

老木の場合は尚更ですね。

農薬を使用して適切に防除しなければ,どんどん感染が広がり,

木の寿命が短くなることは避けられないと感じています。

 

農薬は,マンセブ水和剤や ICボルドーなどの殺菌剤があります。

ボルドー液の扱いには気をつけていただきたいことがあります。

 

有機農業でも使用できる ICボルドー について詳しくは ⇒ こちら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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