Webサイト閲覧時のダイアログボックスによる誘導詐欺に注意!・・・システム警告のわな
2018年になって,Intarnet Explorer(インターネット・エクスプローラ)で,
BIGLOBEニュースなどのいくつかの普通のWebサイトを見ている際に,
不審なダイアログボックスが急に表示されて,
そこから抜け出せないといった具合のことが,たまに起こるようになりました。
Windowsの更新をいつも自動で正常に行っているにも関わらず,
ファイルが古く破損しているので更新を促すメッセージが表示されます。
今回は,その原因と対処法について解説したいと思います。
更新ボタンをクリックするよう強制的に誘導する手口
6月に入ってからも,BIGLOBEニュースを見ている最中に,
記述内容を少し変えてダイアログボックスが表示されました。
あたかも,Microsoft社が作成したような感じですね。
それが下の画像です。
ファイルが破損しているというところまでは,不思議な点はないのですが,
「ファイルが削除されないように・・・すぐに修正してください」という記述をみると,
この時点で,Microsoft社さんのやり方にしては手荒いやり方だと思いました。
このダイアログボックスを削除しようとして右上の✖をクリックすると,
次に,下に隠れていたダイアログボックスを見ることができました。
「ファイルは:211秒で削除されます」という記述を見て,
これは明らかに,営利目的のサイトへの誘導を促すという,
心理的手法を使った手口だとわかりました。
ここで大半のインターネット慣れした方であれば,おかしいと気づくと思います。
この手の手法は,Web上の商品を紹介するサイトでよく見かけますね。
類似したものに,時間制限の手法(タイムセール)がありますが,
テレビショッピングなどでもよく見られるやり方です。
その後,このダイアログボックスの右上の✖をクリックして消したのですが,
また,下のような新たなダイアログボックスが表示されました。
このダイアログボックスは,1度消しても,また表示されてしまい,
何回も✖をクリックしてもこの場を離れることができません。
これは,モーダルダイアログといって,
ダイアログボックスを消さない限り,他の操作ができないという仕組みを利用したものです。
Microsoft社さんが,「ファイルが削除される」とユーザーを時間制限付きで脅迫した上で
更新ボタンを強制的に押させるようなことをするということはまずないですね。
すぐに,怪しいと気づかなければいけません。
ダイアログボックスを画面から消してブラウザを終了することを不能にし,
更新ボタンをクリックしない限りは,まるでパソコンが乗っ取られた感じになってしまいます。
しかし,抜け道はいくらでもありますので,不慣れな方を対象とした詐欺なのでしょう。
詐欺的なモーダルダイアログを回避する方法
詐欺の手口によるものだと知らずに,画面の指示に従う方もいらっしゃると思いますので,
回避する方法を紹介したいと思います。
【Windowsの場合】
画面が固まって操作できなくなった(フリーズした)場合などに役立つ方法ですが,
マウスポインタもフリーズしてマウス操作ができないのであれば,
キーボード操作を使えば,回避できることがあるということを覚えておくと便利です。
[Ctrl] + [shift] + [Esc]: [Ctrl] キーと[shift] キーを押しながら, [Esc] キーを押す
この操作をすると,タスクマネージャーが表示されますので,
終了するタスク名を選択してタスクの終了をクリックすればブラウザを終了することができます。
タスクマネージャーをキーボードのみで操作するには,
[ ↑ ] , [ ↓ ] キー,または,[△] , [▽] キーを押して終了するタスクを選択し,
次に,[Delete] キーを押す(あるいは,[Alt] +[E] キーを押す)とタスクを終了することができます。
【Macの場合】
[command] + [option] + [esc] キーを押すと,
アプリケーションの強制終了というウインドウを開くことができます。
[△] , [▽] キーを押してアプリケーションの名前を選択して [return] キーを押すと,
(自分の場合は,Safariを使いますが,)
“Safari”を強制終了してもよろしいですか? というダイアログボックスが表示されますので,
もう1回, [return] キーを押すとWebブラウザを閉じることができます。
しかし,詐欺手法が巧妙化してくると,
キーボード操作をも不能にするということも技術的に不可能ではないと思いますので,
そういった時は,最後の手段として,
パソコンの電源を4秒以上押し続けて,強制的にシャットダウンするといいです。
保存していないデータは失われることが多いですが,
これが一番簡単で誰でも経験がありそうですね。
つづきですが,
詐欺などの犯罪への注意喚起についても,ぜひ御覧ください。
2018/06/05
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