ミラーレス一眼の時代の到来か?・・・動画撮影で陥ったトラブルを解決する製品を紹介
デジタル一眼レフカメラを使い始めて数年,最近では時々,風景や野鳥を撮影しています。
自動機能で撮影すると,風景などは良いですが,野鳥の場合は,動きが速いためシャッター速度を上げないと
写真がかなりぼやけたりします。
シャッター速度を早くすると写真が暗くなり,かといって,ISO感度を高くしすぎると写真がザラつきます。
シャッター速度を遅くしたり,被写界深度を高く設定しすぎると,手ぶれの関係で写真がぼやけます。
これらは,撮影時の天気と明るさなどをみて,ある程度の経験や勘により設定を変える作業が必要になります。
ですので,カメラをあまり使い慣れていないとトラブルが絶えません。
デジタル一眼レフには,静止画と動画の撮影機能がありますが,
今回,動画の撮影機能で知らずに陥ったトラブルと,それを解決するための製品を紹介したいと思います。
目次
1.ミラーレス一眼カメラとは?
・・・電子ビューファインダー
・・・ミラーレス一眼カメラ本体と,一眼レフカメラレンズの互換性ツール

カメラは,Canonを使っていますので,Canon製品が中心の説明になると思います。
一眼レフカメラでは,動画を撮影する際に,腕を伸ばして液晶モニターを見ながら,
素早い動きをする野鳥を追いかけて撮影することは非常に難しいです。
それだけでなく,手持ちで動画を撮影しようとすると,脈拍の影響があって,
どうしても手ぶれが増幅してしまうので,満足のいく動画を撮影できません。
手持ちや歩きでの動画撮影時に,手ぶれを滑らかにするジンバルスタビライザー(YouTuberも使っている製品)
という撮影機材もありますが,これは,広角領域で景色を撮影するのに適しています。
一眼レフカメラは,動画を撮るときにミラーが上がった状態になりますので,
ファインダーを覗いても真っ暗で,レンズ越しの景色を,液晶画面を見ずに直接,景色を覗く
ということができない構造になっています。
ミラーレス一眼カメラとは?
電子ビューファインダー
調べてみると,2011年に電子ビューファインダーがSonyで開発されていました。
Sonyの独自技術で,カメラ本体と電子ビューファインダーが一体型の機種があります。
それは,景色を鏡で反射させてファインダー(のぞき窓)で見るためのミラーが付いていない
α77,α65というミラーレス一眼カメラです。
一眼レフカメラは,英語でSingle-lens reflex cameraといいます。
見ての通り,レフは,reflexの略で,「反射」という意味ですので,
景色を上方に反射させる鏡の付いていないミラーレス一眼は,一眼レフカメラではないということです。
最初,違いがわからなかったのですが,ミラーレス一眼は,レンズの取り換えが可能なものを指し,
本体とレンズが一体型のコンパクトデジタルカメラ(いわゆる,コンデジ)とは異なりますので
注意が必要です。
以下に紹介するカメラは,α77でも,マークⅡ(イギリスの慣習に倣った新しい型式の呼び方)ですので
少し新しいバージョンになります。
α77 II は,画素数が2430万画素で,お手頃価格ですが,
α99 II はセンサーが大きく4240万画素で,プロでないと手が出しにくいほどの価格になっています。
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最近では,Canon,Nikon,Olimpusなどからも,カメラと電子ビューファインダーが一体化したものや,
電子ビューファインダーをアクセサリーとして取り付けるタイプが出ています。
これがあると,ファインダーを覗きながら動画も撮ることができます。
ミラーレス一眼で,屋外において動画や静止画を確実に撮影したいなら,
電子ビューファインダーが付属あるいは取り付けられる機種のカメラを購入すべきです。
まず,Canonの EOS Mシリーズの中でも,電子ビューファインダーがカメラと一体化されている
ミラーレス一眼を紹介します。
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ミラーレス一眼カメラのレンズマウント(レンズ取り付け部分)の型は,一眼レフカメラのそれと
規格が異なっていて,ミラーレス一眼カメラのレンズの広角~望遠ズームレンズの種類の幅は,
知る限りでは,Sonyで,16~500㎜,Canonで,11~200㎜といったところですので,
レンズを交換できるミラーレス一眼は,マクロや遠景などの撮影に向いていても,
野鳥などの撮影には向いていないといった,ミラーレス用のレンズの種類が充実していないのが現状です。
そこで,威力を発揮するのが,
ミラーレス一眼と,一眼レフカメラのレンズをつなぐレンズマウントアダプタです。
現在は,一眼レフカメラから,ミラーレス一眼カメラへと移行する過渡期と考えられますので,
このような便利なものが出回っています。
Canonの純正品以外は,性能が十分でないといったケースもありますので注意が必要です。
Canonの一眼レフカメラを使っている方で,ミラーレスでも一眼レフと同じレンズを使いたい!
と考えていらっしゃる方は,これがお勧めです。
次のレンズマウントアダプターは,Canonの EOS Mシリーズのミラーレス一眼カメラで使用可能です。
重いレンズのほうに重心がかたよってバランスをとるのに便利な三脚座付きで,取り外し可能。
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電子ビューファインダーは,Canonでは,
EOS M3,EOS M6,PowerShot G1 X Mark II,PowerShot G3 Xといった機種を購入していると,
アクセサリーとして,取りつけることができます。
EOS M3と,EOS M6 は,すでに紹介したCanon レンズマウントアダプタを使用できる,
Canon EOS Mシリーズのミラーレス一眼になります。
次の電子ビューファインダーは,低い姿勢で撮影する際に,チルト(傾きを変えること)させて,
カメラの上からもファインダーを見ることができるタイプです。
ですので,使い方によっては,取り付けるタイプのほうが良いという方もいらっしゃると思います。
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上に記載したCanonのPowerShot G1 X Mark IIと,PowerShot G3 X は,いわゆるコンパクトデジカメで,
レンズとカメラ本体が一体になっています。
同じPowerShot(パワーショット)でも,電子ビューファインダーを取り付けられない型もあります。
これを知らずにPowerShotを買うと,液晶モニターが,ファインダーの替わりになっているので,
次のような問題が生じます。
普通に風景を撮影するのは手持ちで良いのですが,
目をカメラからかなり離して液晶を見ながら,静止画も動画も撮影しなければならず,腕が疲れます。
望遠側で高倍率で撮るには三脚が必要になります。
三脚がないと,望遠にすればするほど撮影しにくくなり,手振れもひどくなります。
望遠レンズを使って高倍率で野鳥の動きを追うのも難しくなります。
屋外の陽射しの強い場所にいると,液晶画面が見にくいので撮影しにくいといったことがよくあります。
PowerShot(コンデジ)の魅力は,接写から光学65倍ズームまで実現可能なものがあるところでしょう。
被写体の背景のぼかしをなくして,奥行きまで鮮明に撮りたいときにも威力を発揮します。
次に紹介するPowerShot SX70 HSは,これ1台で,
35㎜換算で,21㎜~1350㎜という驚異的な超望遠ズームが可能で,
電子ビューファインダー付きです。
しかも,2110万画素という高画質を実現し,4K動画にも対応しています。
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普通のカメラに搭載されるのはずっと先かもしれませんが,
すでに10K動画の時代に突入していますね。
こうなると,望遠レンズが必要なくなるそうで,そうなるのも時間の問題かもしれません。
動画撮影がすぐに強制終了する現象
一眼レフカメラで,動画撮影が15秒くらいで強制終了してしまい,
それくらいの時間しか撮れないものだとあきらめていた時期がありました。
というのも,動画の書き込みができないのは,SDカードの書き込み速度に原因がある
ということを知らなかったからです。
現在は,最大転送速度が90MB/sで,32GBのSDカードを使っていますので,長時間の動画撮影ができます。
つまり,一眼で動画撮影や連写を行う場合,カメラの性能の限界もありますが,
SDカードは,十分な書き込み速度が必要になります。
次に紹介するSDカードは,最大転送速度が90MB/sで,Class10,UHS-I対応のものです。
読み出し速度と書き込み速度は,ともに最大90MB/sになっていて,
Class10 は,最低転送速度が10MB/sで,4K動画にも対応できる性能です。
UHS は,Ultra High Speedの略で,最低転送速度を保証した規格です。
上で紹介した4K動画に対応したCanonの コンパクトデジカメ PowerShot SX70 HSでは,
最低でもこれくらいのSDカードの性能が必要になります。
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近年,SDカードは,内部にmicroSDカードを仕込んであったり,容量偽装など,
偽物が出回っているようですので,異様に安価なものなどは注意が必要です。
2019/02/10
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