まだ小さいアボカドの木に防寒対策をする
みかん山の空いた土地に植え足しているまだ小さいアボカドの木。
クスノキ科で山で普通に茂っているタブノキと近縁だそうです。
アボカドは,メキシコ~中米原産の熱帯~亜熱帯果樹で,寒さにすごく弱いです。
植えている品種の耐寒気温が-6.7~-2℃でもまだ樹幹の細いうちは用心しないと枯れてしまいます。
今回,アボカドのために防寒対策をしました。
アボカドに適した土壌条件
アボカドは,酸性土で水はけの良い土地が適していて,
みかんが育つ土地であれば・・・
という話を聞き,アボカド栽培を検討しました。
山の至る所を,土に深く刺せる土壌酸度計(スポンサードリンク)を使って測ってみると,
pHが5~5.5なのでちょうど良い条件でした。
雪が積もっている期間が数日続いて,
古い柑橘(清見オレンジ)やレモンなどの小枝が弱って,枯れ込んでしまったことがあります。
ですので,雪が積もるくらい寒くなると,
大きな成木でも枝の末端付近の木質化していない部分が枯れ込むなどして危険です。
枯れ込んだあと,気温が上昇して暖かい時期になるとそこから腐朽が進み生きた枝や幹まで枯れてしまいます。
長期間の積雪により根元以外の部分が枯れてしまい,根元からひこ生えが出てきたといったこともあります。
積雪を防げるような大きな常緑樹の下などに植えると良いかもしれませんが,
適当な場所の確保が難しいです。
それではさっそく,寒さ対策のためのあるものを作っていきたいと思います。
アボカドの若木の防寒に簡単に作れる簡易ビニルハウス
竹林が隣接しているので,太さ10㎝前後あるモウソウチク(孟宗竹)が
たくさん生えています。
この太い竹を伐採して,2~3mの長さに鋸で切ります。
これをハンマーでナタ鎌を打ち進めながら,縦にまっ2つに割ります。
竹の内側についている節をハンマーで取り除き,半円をさらにナタ鎌で4分割します。
そのうち1本を地面に押し付けて真ん中でぐっと力を入れて曲げていくと,
真ん中から亀裂が入り,縦方向に真っ二つに割ることができます。
これで16本の竹の棒が完成。
この竹の棒を十字になるように地面に突き刺して,
簡易ビニルハウスの骨組みをつくります。
空気の層ができるように,2重に竹枠を作りビニル袋をかぶせ,
風で飛ばされないようにクリップで留める。
雪がまだ降らない時期は,蒸れないように裾を開けておく。
これで完成です。
イノシシが来て,そこらじゅうの地面を掘り返すのでまわりを竹柵で囲っています。
木が大きくなった場合には,これでは対応できなくなりますので,
樹高は3mくらいに抑え,角材や鉄パイプなどを利用して枠を組んで,
光の透過するようなトタン屋根を設置するのも良いのではないかと考えています。
アボカドは生活習慣病予防や美白などに効果?
アボカドは,栄養価がもっとも高いフルーツです。
肥満や動脈硬化などに起因する様々な生活習慣病を予防する成分,
とくにオリーブの主成分であるオレイン酸(oleic acid)が,アボカドの中に約1割を占めています。
オレイン酸は,植物性の一価不飽和脂肪酸ですが,
似たような動物性の多価不飽和脂肪酸であるEPAやDHAが青魚にも含まれています。
この脂肪酸は,中性脂肪やコレステロールを減らして,血液をさらさらにし,
例えば,脳梗塞や心筋梗塞を予防する効果があることはよく知られています。
また,解毒作用のあるグルタチオン(Glutathione)を多く含んでいます。
グルタチオンはアスパラガスやクルミにも多く含まれる抗酸化物質で,
チオール基を用いて過酸化物や活性酸素を還元したり,有害金属を還元して抱合体として結合し,
細胞外に除去し胆汁や尿として排出する作用があるため,
医薬品としても利用される成分で,肝機能の改善や美白効果,有害金属の解毒の効果があるようです。
あるものなどに添加されているとされる有害金属成分を除去する効果も期待されています。
さらに,生体必須脂肪酸である飽和脂肪酸(これも大事です)や,
心臓病やうつ病などの予防に効果があるα-リノレン酸も含まれているようで,
良いことづくめの食材です。
しかし,犬や猫などの人以外の動物に対して中毒症状を引き起こすことがあるとされるペルシン
という物質が含まれているそうですので,
何でも食べ過ぎには注意したほうが良さそうですね。
2017/11/13
コメントを残す