グミ(茱萸)・・・クセになるその渋み成分と苗の植え方

5月の下旬になり,グミ が赤く色づきはじめました。

桜桃(サクランボ)のように赤くおいしそうに見えますが,ほどよい甘味で,渋みが強いです。

グミを食べると,バナナのスジをかみ砕いたときのように,

舌や上唇の裏がしびれる感覚があり,食べると面白いのでクセになります。

今回,グミの植え方やその渋みの原因は何なのか,解説してみたいと思います。

 

グミの渋み
5月下旬に収穫したグミの実

 

 

 

 

グミ(茱萸)についての基礎知識

 

昔,自宅の畑にグミの木が1本植えてあって,もいで食べていたのが懐かしく,

3年前にビックリグミの苗木を買って山の畑のすみっこに2本植えました。

 

植え方

深さ,幅ともに50㎝くらいの穴を掘って,乾燥した剪定枝を穴に敷き詰め,

鶏糞を土に混ぜ込んで埋め戻し,苗を植えました。

施肥は,毎年4月に鶏糞を株元に春肥として施しています。

 

 

ビックリグミとは

ビックリグミは,ダイオウグミ(大王茱萸)のことです。

中部地方の太平洋側の山地や四国などに自生する落葉低木のナツグミの変種になります。

バラ目グミ科グミ属に分類され,

バラ科のサクランボよりも,クロウメモドキ科の赤い実がなるナツメ(棗)に近縁の樹木です。

学名は,Elaeagnus multiflora var. gigantea(エリィアグナス・マルティフローラ)

 

 

cherry silverberry flowers
ダイオウグミの花(花弁に見えるのが蕚筒)

 

上の写真は,ダイオウグミの花ですが,普通の花ではなくて,

花冠の一部の蕚片(がくへん)の根元の部分が癒着して蕚筒(がくとう)になり,

その先端部が花弁(花びら)のように見えているだけです。

色も薄緑色とあまりきれいではないです。

 

 

よく実が生る仕立て方

4mくらいになる木ですので,背を高く仕立てると,剪定をして樹形をしっかり整えなければ,

枝がどうしても込み合ってしまいます。

 

下の写真の木では,高さ1mくらいで摘芯して枝を左右に水平に張らせています。

こうするとたくさん実が付きやすいです。

受粉は,マルハナバチなどがたくさん飛んできて受粉作業をしてくれていますので,

蜂に便宜を図った樹形ということです。

 

 

茱萸の実について
赤いグミの実が生っているダイオウグミの木

 

 

ナツグミなどの受粉樹を植えたり,根を切って樹勢を弱くしたり,ジベレリン処理などをすると,

実が多く生るといわれますが,剪定さえしっかりしていれば意外と実が生ることがわかりました。

収穫後,夏の間に垂直に伸びる枝がたくさん伸びてきて,枝が込み合ってきますので,

秋にこれらを剪定をします。

クワの木のように成長がかなり早く,すでに幹の径は4㎝くらいになっています。

 

グミの渋みの原因とは
赤く色づいたグミ

 

グミの実は,2年目には花がたくさん咲いた割には実った数は少ないという状況でしたが,

3年目,4年目と次第に収量が増えていくようです。

 

 

 

 

グミはどんな味?

5月下旬から6月にかけて実が,真っ赤に色づき,甘くなる頃には,鳥との採り合いになります。

この鮮やかな赤は,光沢があり宝石のよう(上の写真)できれいですが,

この状態でもほんのり甘さがのるくらいで,渋みが強いです。

さらに,トマトの酸味に少し甘みを加えたくらいでしょうか。

毎年,施肥をしてあげれば甘みは強くなります。

それと,種に弾力があり,お菓子のグミのような食感がなんとなく。

 

グミは,トマトの赤色とよく似ていますが,

この鮮やかな赤は,カロテンの1種のリコピンの色とされています。

スイカの赤もそうですね。

グミの栄養成分は,トマトやスイカと良く似ていて,

ビタミンCビタミンEカリウムプロビタミンA(βカロテン)が豊富です。

しかし,同じ赤色でもサクランボやイチゴでは事情が違います。

その赤色の原因は,ポリフェノールの1種のアントシアニンにあります。

 

いろいろ挙げてきた野菜やフルーツの中で,グミだけは,かなりの渋みが加わります。

それは,なぜなのでしょうか。

 

 

グミの渋みの原因

グミの渋みは,ポリフェノール化合物 の1種である渋み成分のタンニンが含まれるためです。

 

タンニンは,緑茶のほか,黒ブドウの皮や種(赤ワイン),カカオ(チョコレート,ココア),渋柿

のほか,バナナのスジなどにも含まれ, 抗酸化作用 があるそうです。

タンニンには様々な種類があって,ガンや動脈硬化などの予防に効果があるものは,

赤ワインやカカオなどに含まれるプロアントシアニジン系のもので,

強い抗酸化力をもち美容効果や老化防止にも良いそうです。

 

タンニンには2つの型があって,

プロアントシアニジン系の縮合型タンニンと,加水分解性のグルコサイド型タンニンがあります。

グミに含まれるタンニンは,後者で,独特の化学構造をもち,エリィアグナティンと呼ばれます。

その効能はよくわかっていませんが,抗酸化作用があることは確かなようです。

 

 

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抗酸化作用といえば,ポリフェノール,ビタミンのほか,

一時期,実演販売などで流行った水素水がありますが,

水素水は,抗酸化作用という効果が目に見えるほどに感じませんが,

水素水カートリッジは,カルキや,発がん性があるトリハロメタンを取り除くといった浄水機能のほか,

水がきれいになったことで,常温でもお茶などの成分が溶けだしやすいといった利点はあります。

ですので,お茶に含まれるポリフェノールの1種のカテキンを抽出するのには良いと思います。

皮肉ですが,お茶を摂取したほうが抗酸化作用の効果が大きいのかもしれません。

それくらいで,普通の浄水器とあまり変わりません。

水素水に含まれる肝心な水素は気体なので,炭酸水のようにすぐに泡となり,

飲んでも水中に保持し体内に吸収するというのが難しいようです。

 

話がそれましたが,

グミは,抗酸化成分を多く含み,体には良いことは確かだと思います。

グミは,甘味が強くなるほど熟したものは水洗いすると,柔らかすぎて形がくずれてしまいます。

ですので,捥ぎたてが一番おいしいかもしれません。

生で食べてもおいしい,と思う方はおいしいのですが,

果実の倍量のホワイトリカー(35度)と氷砂糖を好きなだけ入れて果実酒などにするのも良いです。

 

他の用途では,剪定をしてきれいに仕立てると,鑑賞用植物になります。

樹形をきれいに仕立てたいなら,最初の枝決めが肝心ですね。

2017/05/27

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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