マムシと竹の子掘りの最中に遭遇・・・その危険性と特徴とは

春になって,みかん畑でいつものように竹の子掘りをしていると,マムシと初めて遭遇しました。

毒蛇ですので,噛まれると大変危険だということは知っていました。

近年,温暖化の影響もあって,マムシが増えてきているようです。

タケノコの収穫だけでなく,山菜採りや,草取り・草刈り,キノコ狩りなどでも

マムシに襲われるケースがあります。

今回は,マムシに噛み付かれる危険性や特徴などについて,動画もまじえて報告したいと思います。

 

ニホンマムシ
竹の子掘りの最中に出くわしたニホンマムシ(4/27)

 

 

 

 

 

マムシとその生態

 

マムシは,クサリヘビの仲間で,学名は Gloydius blomhoffii(グロイディアス・ブロムホフィアィ)

その正式名称は,ニホンマムシと呼ばれています。

英語でも,「Mamushi」と表記されます。

日本に棲息している蝮
フユイチゴの茂みに隠れて潜んでいたニホンマムシ(4/27撮影)

 

ニホンマムシと遭遇したのは,タケノコ(筍)が出てくる4月の下旬でまだ肌寒かったため,

マムシもまだ動きが鈍っていて,あまり動きたがらなかったのが幸いでした。

そのお陰で,動画も撮影することができました。

 

ニホンマムシは,卵胎生(らんたいせい)で,メスの腹の中で子どもが卵から孵化し,

ある程度の大きさになって,子どもが体外に出てきます。

ですので,子供が腹にいる夏から秋にかけて,メスのマムシは子孫を残すために本能的に神経質になり,

手当たり次第に噛み付くという事情は,理解できると思います。

 

このように,無意識のうちに噛まれるということも,あり得ますので,

とくに,7月から10月までの時期に,草むらに入る時には,マダニ対策も兼ねて,

深めの長靴をはき,厚めの革手袋腕カバーをして,山菜採りや草刈りなどの作業をするといった,

十分な注意を払うことが大切ですね。

 

他の爬虫類と同じ変温動物ですので,寒さや暑さに順応できていないと,近づいても逃げず,

滅多なことをしかけない限り,尾先を振ってただイライラだけを見せることがあります。

 

尾先を振ってイライラしているニホンマムシ

 

完全に怒らせてしまうと,当然噛み付いてきます。

 

竹の子を掘るために唐鍬(とうぐわ)と呼ばれる農具を昔から使っています。

直径3㎝はあるモウソウチクの太い地下茎を切ることができ,竹林の手入れ・開墾でも必須用具です。

この唐グワを盾にして,マムシの攻撃の様子を観察することができましたので,その時の写真を紹介します。

 

マムシの危険
ニホンマムシが唐グワに噛み付く場面

 

噛み付くまでの時間が,あまりにも一瞬のことですので,もし,鎌で草刈りやゼンマイやワラビ採りなど

をしていて手を近づけると,気が付かないうちに噛まれてしまうかもしれません。

 

道路のかたわらや,獣(けもの)道の日が当たるところでトグロを巻き,日光浴をしているところ

をたまに見かけることがあります。

つまり,このときは動きが鈍っていることが多いということですね。

これは,体温調節のほか,ヒトと同じで,ある程度は日光に当たらないと,骨がスカスカになってしまうため,

そういった理由もあるようです。

ヒトが日光(紫外線)に当たると,皮膚中のコレステロールが分解されてビタミンDが生成されて,

体内に吸収されにくいカルシウムの吸収を促すことで,骨粗しょう症を予防できるそうです。

 

 

 

 

 

マムシ毒は,噛まれて放っておくと危険

 

犬や猫は,マムシ毒に対して耐性があり,放っておいても治るようですが,

なぜか,ヒトの場合は,病院に行かずに放っておくと死に至ります。

ヒトは,犬や猫よりも噛まれる頻度が極めて少ない生活をしてきた,ということがその要因ですね。

 

知人に,マムシに噛まれて大したことないと病院に行かず,敗血症になり亡くなった人がおります。

噛まれたら,体を動かすと毒まわりが早まるので,できるだけ安静にし,

ためらわずに救急に連絡して必ず病院を受診しましょう。

噛まれて6時間以内には,病院で血清投与を施す必要があります。

 

 

他の毒蛇については?

 

ニホンマムシのほか,日本の毒蛇には,ヤマカガシ,南西諸島のハブ,対馬のツシママムシなどがいます。

ヤマカガシは,北海道と南西諸島,小笠原諸島を除く,国内の広い地域に分布し,

カエルが多く生息する水田などの水辺やその周囲の山中でみられ,噛まれて死に至るケースがあるようです。

いづれの毒ヘビも,迅速な血清の投与が必要ですので,病院を受診しましょう。

 

そのためには,毒ヘビの特徴の把握を確かなものにしておく必要がありますので,

以下に,マムシの特徴のみですが,挙げておきたいと思います。

 

 

マムシの特徴

 

マムシは,次の4点の特徴をつかめば,簡単に識別できるようになります。

頭部は,エラが大きく張り,三角形に近い。

胴体は,異様に太く,腹に子どもや食べたものが詰まっていない時は平べったい。

(詰まっていればツチノコ形になります)

は,急に細くなる。

 模様は,体に銭型の斑紋がある。

 

体の表面が,一見乱雑な模様に見えますが,穴銭をつかって表現した銭型の斑紋を見れば,

簡単に把握できると思いますので,このページの末尾の動画でぜひ見られてください。

動画では,寛永通寶(かんえいつうほう)の文銭などの裏面を使っています。

 

マムシの銭型模様によく似ている
家に伝わる江戸期の寛永銭

 

今回,普段は見ることのない,マムシの隠れた裏側を撮影できました。

まさに,蛇腹(じゃばら)で,白と黒のまだら模様になっています。

 

蝮の普段は見られない裏側の全体写真
ニホンマムシの蛇腹(4/27)

 

蛇腹の構造は,提灯や灯油の給油ポンプ,スポイトなどに使われています。

 

しばらく,写真の姿勢のまま動かず,なぜか,マムシは触られても気持ちよさそうな表情をしていました。

 

以上の話の,まとめ動画です。

 

 

2017/05/03

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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