除草剤で竹林に隣接する農地に生える竹を枯らす際の注意点・・・農耕地登録された除草剤なら安全なのか
放置竹林が隣接する農耕地などでは,竹が年々,圃場内に侵入してきて増殖し,手に負えない!
竹を枯らしたいものの,タケノコも収穫したいという方もいらっしゃるのではないかと思います。
今回,竹に用いる除草剤について,その注意点,危険性などについて解説したいと思います。

竹はどのような方法で枯らす?
竹やその根茎は,農耕地登録されたハーブ・ニート液剤やサンフーロン液剤といった
除草が困難なスギナやササなども枯らすことができる除草剤を施して枯らすとのこと。
下の写真のハーブ・ニート液剤というホームセンターに堂々と置いてあった除草剤ですが,

説明書には,適用雑草名として,竹類の記載があります。
適用場所は,林地と放置竹林とあり,夏期に竹稈(ちくかん)注入処理を行うという旨,記されています。
つまり竹の茎に注射することで間引いていくということです。
後述しますが,最近その成分が問題になっています。
本剤およびグリホサートを含む農薬の使用回数は1回のみという使用制限があります。
除草剤を使用する際には,事前に知っておくべきことがありますので,
以下に解説したいと思います。
除草剤を使う際に注意すべき点
農耕地において,非農耕地専用の除草剤を使用した場合は,農薬取締法違反になりますので,
除草剤の農耕地での取り扱いには,注意が必要になります。
ハーブ・ニートやサンフーロンなどの除草剤に含まれるグリホサートイソプロピルアミン塩液剤
については,昔からよく知られるラウンドアップの主成分ですが,
2019年1月にフランスでラウンドアップの販売が禁止されるなどの動きもあることから,
環境問題に関心のある方は,まずグリホサートを含む除草剤は使用しないことです。
ツイッター(現在はエックスX)ですが,訪れると恐ろしい実態が見えてきます(こちらのリンクから)。
テレビなどでなく「これからはネットの時代です」と誰もが知るあの方が忠告していたほどですので,
まだの方はぜひ体験してみてください。
まずアカウントを登録しエックスのキーワード検索窓に気になる複数の単語を1字ほどスペースをあけて入力し,
検索をかけるだけでも良いです。
すぐ上のリンクから訪れていただいた方は,もうわかると思いますが,
主成分が同じラウンドアップは,海外では安全性に問題があるため訴訟にまで発展しています。
ですので,自然を守りたい,竹の子の収穫を続けたいとお考えの方は除草剤の使用はあきらめる
というのが適切でしょう。
タケノコは,4月頃から地上に姿を現してきますので,その頃に除草剤を施用するのは適切ではありません。
使用時期が夏になっているのは,こういった理由もあると考えられます。
もし,除草剤を施用した後に,タケノコが生えてきた場合,施用した竹から15m以内に生えたタケノコは
食用に供したらいけないということが記載されています。
除草剤を施用した後は,管理外の土地まで農薬の影響が及ぶ可能性があるため,
その範囲を,縄で囲い,立て札を立てて,タケノコ採取禁止区域にするか,
地境界から15mの範囲の竹には処理をしないなどの措置を検討しなければいけません。
このような環境破壊をするという方法よりも,地下茎の侵入を防ぐというのがより良い方法といえる
かもしれません。
竹林に隣接する圃場では,放っておくと毎年,竹の地下茎がものすごい勢いで伸びて
畑に侵入してきますので,そのたびに大変な思いをしますが,
あぜ板の埋設によって物理的に竹の繁殖を抑制するとより安心です。
グリホサートを主成分とするサンフーロン液剤,ハーブ・ニート液剤などは,竹やスギナに限らず,
農耕地登録されたものであれば,果樹や水田,野菜畑などに生える雑草に対しても
規定の濃度に水で薄めて使用できますが,SNS(←クリックするとこのページに飛びます)を見てもわかる
ように世論は急速に変貌してきています。
2019/04/16
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