マシン油乳剤の使い方と注意すべき点 ・・・カンキツ類

果樹には,カイガラムシやアブラムシ,ハダニなどの害虫がたくさん発生することがあります。

これらに使用するマシン油乳剤は,JAS法に定められる有機農産物に使用可能な農薬で,

使用回数の制限がありませんが,使用する際に気をつけるべきことがあります。

ここでは,主にカンキツ類に関して,注意すべき点などについて触れます。

 

キング95マシン
マシン油乳剤

 

 

マシン油を使われる方は自然環境により負荷を与えない方法を好まれている方が結構いらっしゃると思います。

自然を守りたいという方は,これからは農薬や化学肥料,除草剤は決して使わないようにされて下さい。

どうしてそこまで・・・と思われる方もいらっしゃると思います。

外部サイトですが,訪れると信じられないような実態が見えてきます(こちらのリンクから)。

テレビなどでなく「これからはネットの時代です」と誰もが知るあの方が忠告していたほどですので,

まだの方はぜひ体験されてみてください。

これからとるベき最善の道は何かということはすぐ上のリンクから訪れてみられた方はもうわかると思います。

 

自然農法では土に足すとしても油粕程度ですね。

自然栽培をはじめたい方は,参考になる書籍を以下に紹介します。


「自然農・栽培の手引き」は,田んぼや野菜,果樹などの栽培方法や,

イモや生姜の保存方法など,絵を使って非常に詳細にわかりやすくかかれているので,

ほかの多くある本よりも役立つと思います。

 

「自然栽培ひとすじに」は独自の方法が書かれていて,

これからの時代の果樹や野菜の栽培に役立つかもしれません。

マシン油など必要なく、自然治癒力に任せる栽培法です。

 

 

どうしてもマシン油乳剤を使いたい方

 

ひとつお断りを入れておかなければならないことがあります。

すでに大峠の時代に突入していることはご存知でしょうか。

ある情報に触れてから,これ以上,農薬や除草剤,合成洗剤等の化学物質で土や水,大気を汚染し

生き物を苦しめ殺めることなど,環境破壊はもはや禁忌の時代に入ったと感じるようになりました。

この差し迫った現実を知る契機となったある情報というのは,

Twitterですが,実際に活動(⇒その活動とは)をされている方が大勢いらっしゃいます。

 

次の書籍は40年以上も前に気付いていらっしゃったリンゴ農家の方が書かれたものです。

もう少し早く気がつくべきだったのかもしれません。

有機農産物に使用可能なマシン油乳剤とはいっても土壌を汚染する上に殺生まですることになります。

 

マシン油乳剤の使い方

カンキツ類に発生するカイガラムシ類や,サビダニ類,ハダニ類は,冬期には越冬卵として存在し,

マシン油乳剤(キング95マシン(0.5L入り)の場合,春に入ってから50倍に水で希釈)の散布で,

窒息効果により防除をします。

マシン油乳剤は薬害が出る恐れがありますので,春になって新芽が出る前(3~4月)までに行います。

その際,樹幹や葉枝に,かけ漏れのないように散布します。

前年にたくさん発生している場合は,発生年の12月にも少し濃いめの30~45倍で散布します。

 

マシン油乳剤を水で希釈した後の散布液は,

1本のみかんの木(幅 4×4, 高さ 3m)に,5リットルくらいの量になります。

散布液は乳剤ですので白く濁っていますが,乾燥すると葉面はテカテカと光沢をもつ外観になります。

しかし,現在は上記の理由で使用しておりません。

 

農薬を使わない栽培の仕方が一番良いというのは言うまでもないのですが,

気温の高温化で昆虫が繁殖しやすくなる中,なかなか妥協できる方も少ないと思います。

化学肥料のやりすぎも癌や環境汚染の要因となり,食害昆虫までも誘引してしまうとのこと。

果物はきれいで大きく糖度が高いほどおいしく健康にも良いと思われている方も多いのではないでしょうか。

実は,大きく育った野菜は癌のもととなる硝酸態窒素を多く取り込んでいて,糖分(ブドウ糖)は癌のエサになる

といわれていますので,これに農薬の相乗効果が加わったらどうでしょう。

消費者がそのような物を求めるのにも問題がありますが,生産者もすべきでないことをしないことです。

これが良いとはまだいえませんが,いろいろと葛藤するなかでカイガラムシが忌避するホタテガイの殻を砕き

ネットに入れて木につるしたり他の虫では防虫ネットの利用など今すぐにでもできることをやっていきたい

と考えています。

農薬・除草剤・化学肥料を使わず虫や鳥たちを味方にすればありがたいことに助けてくれることもあります。

 

 

様々なマシン油乳剤

上の写真で紹介したキング95マシン(0.5L入り)というマシン油乳剤の他に,

大量に必要な場合は,ハーベストオイル(4L入り,20L入り)のほか,

トモノール(18L入り)といった種類のマシン油乳剤も使えます。

 

マシン油の成分は95%および97%があって,97%のほうが効果が高いようです。

トモノールの場合は,キング95マシンと同じ95%で,カンキツ類に対して3~4月 に50倍希釈で

水で薄めて使います。

トモノールSハーベストオイルは,マシン油97%で,カンキツ類に対して12~3月は 60~80倍希釈で

水で薄めて使います。

 

マシン油乳剤を使用しなければならない時の注意点

マシン油乳剤は,その名のとおりマシン油が原料ですので火気厳禁です。

また,光により劣化しますので,直射日光を避け,冷暗所に保管が必要になります。

 

揮発性があるため,散布する際に気温が高く,陽射しの強い時間帯に散布するのは適切ではありません。

オリヅルラン,サンセベリア,ポトスなど夜間に酸素を放出できるものを除く多くの植物は,

暗くなると光合成をやめて,気孔から酸素を吸収して呼吸を始めます。

逆に,昼間には葉緑体で光合成により水(H2O)を分解して酸素を生産しています。

 

ですので,

虫が気門をふさがれて呼吸できなくなるように,

植物もマシン油で気孔がふさがれて呼吸ができなくなってしまいますので,

植物にとっては,散布するのは夕方よりも朝方の時間帯が良いです。

樹勢が弱っている時は,とくに散布を控えるなど気を遣ってあげる必要があります。

 

降雨時やその前後は,マシン油乳剤が流れ落ちたり薄まってしまいますので,

散布しても効果がなくなってしまいます。

 

また,使用期限の超過したものは,油が分離して効き目がなくなりますので,

使わないようにしましょう。

マシン油乳剤の石灰硫黄合剤やボルドー液などとの混用は禁止されています。

 

今後,来たる危機に早く気付きを得て,よく考え少しずつでも備えておきたいものです。

2019/8/15

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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