柑橘類(ハッサク)の木の植え替え作業・・・重い株をどのように移動させるか

畑の真ん中に無造作に植えてある大きくなったカンキツ類のハッサクの木を,やむを得ず別の場所へ

移植する作業をしました。根も深く大きく張っている状態で,かなり重く根張りした株を土ごと

掘り上げて穴から引き上げる作業も大変になります。

今回は,木を掘り上げてウインチを使って比較的簡単に移動する方法を考えました。

 

写真_果樹
植え替え予定のハッサクの木(3/15)

 

 

 

 

異常気象や災禍,大不況などで食糧難になるかもしれない将来。

畑の畝が,木によって分断され陰もできて木がさらに大きくなり,両脇の列の畝まで枝が広がること

を考えると,土地を最大限に活用できなくなるという不安が沸き起こってきました。

しかし,ここまで大きくなった木を切らずにどうにか残したいと思うのは必定。

この問題を解決するために,昨年から樹液のまだ動かない2月か3月中に約20m離れたカンキツ畑の

空いている場所に移植する計画を立てていました。

 

 

カンキツ類は種類によって植える場所に注意が必要!

 

写真_ハッサクの実
収穫したハッサクの実

 

今回,植え替えの必要なハッサク(八朔)は,苦みと酸味のあるダイダイ系に近い歴史の古い雑柑で,

花粉も多い。

そのため,花粉をあまり生じない雄性不稔性を有する皮の薄い温州ミカンと近接した場所に植えると,

温州ミカンに種がたくさん入って食べにくい上,売り物にもならないといった問題点があります。

温州ミカンの木の近くに花粉の多い土佐文旦の木があると種が多く入ったといったこともありました。

ですので,ハッサクの木は,種が入っていてもあまり問題のない甘夏ミカン伊予柑が植えてある場所

に植え替えるという方法をとりました。

 

 

木の植え替え作業

 

3~4月になり,穴掘り作業をしているとジョウビタキというきれいな柿色をした鳥が鳴きながら,

虫やミミズなどを食べるために目の前まで飛んできて,そばから離れません。

 

穴掘り作業

穴掘りは,ハッサクの木の周囲をぐるりとスコップで溝を掘っていきます。

この場所は,昔,大雨で山の斜面のよその土地がごっそりと地滑り崩壊して土塊に覆われた場所ですので,

下には家屋の部材などがたくさん埋まっていて,根はあまり深く張っていなかったため,

深さ50cm程度掘り下げるのみですみました。

 

写真_柑橘類の木
主要な根張りの範囲を掘り上げたところ

 

株を引っ張り上げやすいように,手前をスロープ状に掘り上げます。

株の土が崩れないように多少破れても構わない古めの防虫ネットなどで保護してから移動します。

 

写真_カンキツ樹
株を保護しワイヤーロープのフックを掛けたところ(3/16)

 

 

 

掘り上げた木の移動作業

ハンドウィンチがあれば,重量数百kgのものを,容易に引きずって移動させることができます。

ハンドウィンチをご存知でない方や使い方のイメージは,次の動画を見ていただけると理解できると思います。

 

 

 

ハンドウインチを木に取りつけるベルトスリング(800㎏用)はホームセンターにごく普通に

置いてありますが,ハンドウインチはなかなかなく,通販で入手可能です。

 

ハンドウインチ 800kg
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ハンドウインチ本体は,太めの木の幹などに固定して使えば良いですが,

固定できる場所がどこにもない場合は,らせん杭などを地面に固定して使っています。

 

写真_杭
地面にらせん杭を突き刺してねじ込む前の様子。

 

 

ハッサクの木の定植

柑橘類は水はけの良い酸性土壌を好みますので,花崗岩の風化した真砂土壌は条件にあった場所になります。

真砂土といっても地形的な場所によっていろいろな物性・硬さの土がありますので注意が必要になります。

例として,

タマネギを植付ける新しい畑をつくる・・・土質や土壌pHについて考える

 

下の写真の穴は,昨年掘って,予め剪定枝などの粗朶(そだ)を堆積させ,準備しておいたものです。

 

写真_植穴
ハッサクを植えるための穴

 

この穴までハンドウインチを使ってハッサクの木を引きづってきて移植しました。

 

写真_柑橘樹
植え替えが完了したハッサクの木

 

埋め戻す土は,牛糞堆肥や落ち葉堆肥,少量の苦土石灰,ようりんなどを混ぜ込みます。

埋め戻した後は,時間がたつと圧密によりくぼんできて水がたまったりしますので,

20~30㎝くらい土を盛るように植えるとちょうど良いです。

ハッサクの木を掘り上げた時に根をかなり失っていますので,幹や枝の切り戻しが不可欠になります。

下手をすると枯れてしまう場合もありますので,バランスよく切り戻す必要があるため,

これはとくに気をつけたいところです。

切り口には,カルスメイトなどを塗布して保護しておくと,腐朽や虫害などに対してより安心です。

樹木の剪定ばさみやノコギリによる切り口の癒合などにカルスメイト

2020/04/23

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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