ヒガンバナで畑のモグラ除け・・・もぐらによって生じる色々な弊害と対策
山でつくっている畑には,畝(うね)を耕すときに,いつも空洞がみつかります。
まわりの地面に亀裂が走りもり上がっていることがよくあります。
モグラが畑の畝に侵入してきて,トンネルを張り巡らせているのでしょう。
今回,モグラの侵入を防ぐために,古来からある方法を使って対策をしてみました。
モグラ除け最新グッズも最後に紹介しています。
モグラのトンネル穴による作物被害
畑にはコガネムシなどの幼虫や作物の根っ子を食べるミミズがいるので,モグラはそれが目的のようです。
畑の畝にトンネルを掘られると,ヘビ,トカゲ,野ネズミ,ヒキガエル,クワガタなどが住みついて,
耕していると,比較的多いものではニホントカゲにばったり出会くわしたりします。
それらの動物は使われなくなった穴を,越冬のために巣やねぐらにしていると考えられます。
トンネルを作物の真下に掘られると,作物が斜めに傾いたり,陥没したりして,
根の張りも悪くなるので,生育も悪くなります。
春先に果樹苗を植え付けるために植穴を掘ったのですが,そこにモグラが転落していたこともあります。
おそらく,トンネルを掘っている最中に植穴に突き当たったのでしょう。
モグラよけにヒガンバナの利用
ですので,畑のモグラよけとして,ヒガンバナを畑のまわりに試験的に植えてみることにしました。
ヒガンバナは,球根に毒があるので,田んぼの畦(あぜ)にモグラやネズミよけとしてよく植えてあります。
モグラが畦の地中にトンネルを掘り,そのトンネルが水みちとなって徐々に穴が水流によって削られていき,
あぜが決壊してしまう危険があるからです。
ダム・溜池や堤防などの脆弱な部分に浸透水が集中して地盤の崩壊の引き金をつくってしまうパイピング現象
とよく似ています。
ヒガンバナは,その毒でモグラの侵入を阻止しトンネルをつくらせるのを防ぐ効果があります。
野ネズミもやっかいで,稲の茎を食べたり,地下ではモグラ穴に入り込んで畑のニンジンやジャガイモなどを
かじったりします。
お彼岸に,畦が赤色に染まっているのをみると,美しいだけでなく畏敬の念さえも感じられます。
秋冬には田んぼの段差にヒガンバナの葉が青々と茂り,小さい頃,葉の上を滑って遊んだものです。
しかし,ヒガンバナは毒がありますので,似たような作物と間違ったり混入するといったことも
否定できないので,注意しなければいけません。
ヒガンバナの植付け
いま,ヒガンバナが,みかん山のなんでもない所に,かたまって自生しています。
秋になって,葉が20~30㎝伸びてきていたので,ピンポイントで球根をたくさん掘り上げることができました。
葉は,越冬し,翌年暖かくなってくると枯れて跡形もなくなるため,枯れたのかと不安になりますが,
また,9月のお彼岸頃になると,しっかりと花茎が出てきて花を咲かせます。
イノシシよけのためにつくった竹垣の内側に,20㎝間隔くらいで植え込みました。
根が伸びて増殖するまでにかなりの時間がかかりそうですが,
葉が青々と茂ってきたら,モグラの地上からの侵入も防げそうです。
すぐに効果があらわれるわけではないので気長に待つしかありません。
イノシシは嗅覚が犬並みに発達しているので,これで,イノシシの掘り返しも防止できるかもしれません。
山の畑は害虫がとくに多いので,次の写真のように,虫よけ網が欠かせず畝を覆っています。
枠は,竹(モウソウチクより細いホンダケかハチク)で組んでいます。
他のモグラ除けの良く知られた方法としては,ペットボトルを切り抜いて風車をつくり
風車の支柱から土中に伝わるモグラが嫌いな振動を利用する方法もあります。
これは効果があるようですが,たくさん作って設置しないといけないので大変です。
また。冬に白い小さい花を鈴なりに咲かせるアセビの葉を畑の畝に鋤き込む方法もあるようですが,
毒性が強く怖いので,畝の周りに埋め込むといったこともやったこともあろます。
大量に必要になるので大きな木がないとなかなか継続できません。
そのほかのモグラ除けの最新グッズ
従来の風車式もありますが,最新の超音波でモグラやネズミを撃退するタイプがあります。
撃退効果がある範囲は半径15mで,30m間隔で地面に刺した状態で使用します。
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防水仕様ですが,冠水すると故障するようですので,台風や大雨の時などは注意が必要ということです。
音が聞こえるようですが,25秒間隔をおいて3秒程度です。
ビニールハウスの中でも使用できるようです。
防水にビニル袋を被せておくのも良いですね。
2017/11/26
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