滝野川ごぼうの栽培・・・ごぼうの間引き
ゴボウの間引き
4月も下旬になり,滝野川ごぼうのが本葉1~2枚になってきたので,
1箇所3~4本あったものを間引きしました。
一般的に野菜の間引きをする際,一番育ちが良く,葉の整ったものを残します。
それが常識という考えが頭にあると,一見矛盾した行為のように思えることをしないと,
ごぼうの場合は見栄えの良いものができません。
今回,写真による実例もまじえて,どれを間引けば一番よいかを考えてみました。
ごぼうを2本立てに間引き
ゴボウの種は3月中旬に1箇所に3~4粒まきました。
これが発芽すると若葉が2枚開きますが,
さらに本葉が出てきて1~2枚になってきたところで間引きをして2本立てにします。
上の写真ですが,同じ場所に蒔いた3本を抜いてみました。
3本とも同じ条件で蒔いているにもかかわらず,
左,真ん中,右で,特徴が違っています。
この写真は,最も勢いのよいものですが,
早い段階で根がたくさん分枝し,
真ん中より少し下あたりでは太い二次根もできはじめています。
根の表面積が大きく,葉に養分が十分いきわたっているということでしょう。
この写真は小さく弱々しいです。
弱々しいものを残すと,遺伝的に太く,長くなれないタイプの可能性があります。
それに,すこしでも養分を吸収しようと,主根の先が分枝しようとしています。
弱々しいタイプでも間引きをしていると,
主根が長くきれいに伸びずに太さだけが増し,
横に二次根が多く発生するタイプもあります。
この写真は,中間的なタイプですが,今のところは良さそうです。
根が長く成長する過程で,障害物に当たったり,先のほうで根腐れを起こしたりして,
又根になる可能性もありますので,
結果的にどうなるかは予想がつかないですね。
今現在の最善を尽くすのみということでしょう。
この写真は,最も理想的といえる根っ子ですが,
先が切れているようなので,もう植え替えることはできません。
根の成長点が切れてしまうと,先端から根が伸びることができないので,
二次根が生じておかしな形の根っ子になる可能性があります。
根菜類を直蒔きにするのはそのためですね。
今回は,葉の弱々しいものだけを間引きして2本のみ残しました。
葉の勢いの良いものでも,形の良いタイプのこともありますので,
次回,本葉3~4枚の頃に間引きして1本立てにする予定です。
1本立てにする時は,また見立てが変わってくるので,
また,つづきを書き留めてみたいと思います。
2018/04/26
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